胃内視鏡検査
胃内視鏡検査(胃カメラ)とは、内視鏡を口または鼻から胃の中に入れ、先端についている超小型のカメラで胃の中の様子を直接モニター画面に表示させ観察します。
技術の進歩により、内視鏡はとてもコンパクト(細いものは外径約5mm)になり、以前ほど苦しい思いをすることなく検査が受けられるようになりました。
当院では経鼻法(鼻から胃カメラ)と経口法(口から胃カメラ)をご希望により選択することが可能です。
経鼻内視鏡(鼻から胃カメラ)
経鼻胃内視鏡検査は、初めての方や、嚥下反射が強い方におすすめいたします。
- 使用するカメラは、直径わずか5mmほどです。
- 検査の前に、鼻の通りをよくする薬や痛みをとる麻酔剤をつかいます。
- 「おえーっ」とした反射がないので胃の動きを抑える注射が必要ありません。
- カメラの挿入が楽なので鎮静剤の必要もありません。
- 検査後すぐに仕事に復帰できます。
- 検査後30分程度で、むせずに水分や食事をとることができます(ただし組織をとった場合は除きます)。
- 検査後、痛みが1~2時間ほど持続する場合があります。
- 鼻腔の狭い方、鼻の手術を受けたことのある方、鼻血の出やすい方などでは、検査が行えないこともあります。医師の判断で経口カメラに変更させていただく場合がございます。
- 血が止まりにくい、肝臓が悪い、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は検査が行えないこともあります。
経鼻法に関してのよくある質問
- 鼻からカメラを入れて痛くない?
- 個人差はありますが、麻酔をするなどの前処置をしっかりと行うことで多くの方々は痛みはあまり感じないといわれます。ただし、内視鏡検査ですので挿入時の違和感が全くないわけではありません。
- 鼻血が出るようなことはないのですか?
- ほとんどありません。鼻の粘膜を保護するなどの前処理をしっかり行うことと、医師もカメラの映像をみながら挿入することで、鼻をキズつけることなく行うことができます。
- 鼻の奥を傷つけることはありませんか?
- カメラの先端部分はしなやかで鼻の中を通るのに適した柔らかさになっています。鼻腔を広げたり通りをよくする麻酔を使うなど工夫がなされています。
- 鼻の穴が小さい人でもできますか?
- 残念ながら鼻腔が狭いために断念し、口からのカメラに切り替える場合が約2%(50人に1人)程度あります。
経口内視鏡(口から胃カメラ)
- 使用するカメラは、直径わずか6mmほどの電子スコープを使用し、検査を受けられる方の負担を少なくしております。
- のどの麻酔は苦味を軽減するために、氷状のものを使用しています。
- 初めての方でも緊張せずに検査を受けられるようスタッフサポートいたしますので、安心してご来院ください。
- 鎮静剤をご希望の方には実施をしております。使用した場合は、検査後当院にて1時間ほど休んでいただきます。